■多忙で、家族や子供との時間が取れない。
■いつも帰宅時間が遅く、小さな子供が寝てしまっている。
■ 「一体何のために働いているんだろう」と思う時がある。
実は、このような悩みを解決できる鍵は転職・事務所移籍にあったのです。
なぜなら、ワークライフバランス、労働条件に配慮した法律事務所や、インハウスローヤーを受け入れる企業は、この日本全国にたくさんあるからです。
私は弁護士歴12年以上を有し、現在は経営者の立場で、自分の希望する顧客とだけ仕事をし、プライベートな生活や趣味を充実させています。
この記事では 弁護士業がワークライフバランスを崩しがちな要因を分析し、 この状況からどのように脱却していくかということを述べています。
この記事を読めば 現在の年収を維持し、または、アップさせた上で、 家族や子供との時間を増やすことができる魔法のような瞬間をゲットできると思います。
結論は、ご自身の人生の価値観、優先順位を見直して「現状を変えるべき」と判断したならば、ワークライフバランスを重視してくれる法律事務所や企業に転職するべきです。
ワークライフバランスとは?
仕事は生活を支えるために必要なものであり、やりがいを感じさせてくれるものでもあります。
しかし、家族や趣味などプライベートの時間も、充実した人生を送るうえで欠かすことができないものです。
ワークライフバランスとは、仕事もプライベートもどちらも充実させるバランスの取れた働き方・生き方のことを意味します。
※引用:https://www.adecco.co.jp/useful/lifehack_06
弁護士におけるワークライフバランス
弁護士業は、昔から多忙な職種の1つでした。
原因1 根本的なビジネスモデル
その根本的な要因の1つは、自分の分身をもって事件を処理することが難しいからです。
一般的なビジネスであれば、 従業員に権限を委譲することによって、自分自身が関与しなくても、製品やサービスを販売することができます。
しかし、我々の業界には「非弁」という制限があるので、そのようなことがやりにくいのです。
そうすると、どうしても時間の切り売りとなってしまい、限られた一日24時間から、自由に使える時間が残されないことになってしまうのです。
原因2 顧客の性質や仕事内容
弁護士業が忙しくなる原因の2つ目は、①お客さんの属性と②短期集中して時間をかけないといけない仕事などを受任することがあるからです。
①顧客の属性といいますのは、例えば、渉外事務所などに勤める弁護士の場合、顧客が海外の会社であったりすることが多いので、時差の関係で、打ち合わせ時間が夜中になってしまったりする場合などがあります。
渉外事務所においては、午前9時に出社して、午前5時に帰宅すると言う「9時ー5時」という言葉が使われていたりします。
②街弁にあっても、短期集中して時間をかけないといけない事件を受理することが多い弁護士においては、その時間が不規則となり、長時間の労働時間が必要になってきます。
例えば、刑事事件や、会社の民事再生、破産申立事件、民事保全などを行う場合です。
このように①②の要因により、弁護士のワークライフバランスが崩れがちになるのです。
人生の優先順位の確認
忙しすぎて 仕事しかしていない自分に疑問を感じたあなたは、一度、立ち止まって、これからどのように生きていくかということを考える時期に来ているのかもしれません。
我々には寿命があります。つまり、我々に残された時間は刻一刻と減っているのです。
そのような貴重な、有限な時間を仕事ばかりに費消していくか。
それとも自分が「もっと重要だ価値がある」と思うものに費やすかということを決める必要があるかもしれません。
特に小さいお子様が生まれてきた家族などにおいては、その子供の成長を見守るチャンスは、その瞬間一度きりです。
その子供の時間を止めておいて、仕事が一段落したら味わうこと事はできません。
むしろ思春期に入ってしまって、父親や母親と一緒に過ごしてくれなくなっていることが多いでしょう。
また、配偶者や恋人、友人との時間も、その時しか過ごせません。
縁起の悪い話かもしれませんが、それらの大切な人がいつ交通事故などにあってお亡くなりになってしまうかもしれません。
親との関係についても、「親孝行したい時に親はなし」と言う格言も存在します。
弁護士を続けながらワークライフバランスを保つ方法
今の激務の中で、少し立ち止まって「どのように貴重な自分の時間を使っていくか」っということを考えた結果、それでも仕事をするとの判断は全く正しいと思います。
しかし、 仕事以外の大切なものや、大切な人に対して時間を使いたいと思った弁護士の先生においては、どのようにして弁護士を続けながら、ワークライフバランスを保つのか?と言う課題が生じてきます。
この点、独立開業すれば、自らが経営者ですから、勤務時間も柔軟にすることができます。
しかし、この方法はお勧めできません。
なぜならば、経営者となれば、お客さんを獲得する、つまり集客をすると言う必要が出てくるからです。
司法試験合格者が1500人前後の継続するわが業界においては、2047年まで弁護士が増加するという試算が日弁連より出されています。
「弁護士業界は難しくなった。稼げなくなった」と言う声が聞かれて久しいです
そのような状態がさらに悪化し、2047年まで続いていくと想定されます。
いかに良い仕事をしても、その存在がお客さんに知られないとあなたに依頼は来ません。
この営業・集客に弁護士はこれまで苦しめられてきました。
集客できない弁護士は、その収入所得が低くなってしまって、生活のためもっと単価の低い仕事をたくさん受けなければならなくなります。
そうすると、ワークライフバランスを求めて独立したのに、逆に自由な時間がなくなってしまうという矛盾に陥ってしまいます。
そこで、これから弁護士がワークライフバランスと収入を両立させる手段は、ある程度の規模と優良顧客を持ち、かつ、ワークライフバランスを重視する法律事務所や大企業の法務部に転職することです。
なぜなら、このような事務所や企業に転職することで、収入は落とさないまま、(むしろアップしたりすることも多い) プライベートな時間も十分に確保できると言う働き方ができるからです。
弁護士の転職・移籍方法は転職エージェント一択!
弁護士とワークライフバランスを両立させるため、転職活動をしてみようかなと思われた先生方においては、転職エージェントに登録することをお勧めいたします。
その理由は、あなたの希望や条件に合った事務所や企業をプロの担当者が十分なヒアリングをもとに見つけてきてくれるからです。
また、転職エージェントの担当者は、 ひまわり求人求職ナビや転職サイトに表示されている 表面上の情報だけではなくて、ポス便の人柄、評判、どのような事業展開を行っていくつもりかと言う事務所の内情にまで深く情報を持っている場合が多いからです。
まとめ
今回は、今の働き方に疑問をもたれた弁護士に対して、残された貴重な時間をどのように使っていくべきかと言うことご提案申し上げました。
その上で、ワークライフバランスと収入を両立させるような選択肢つまり優良事務所・企業への転職をお勧めしました。
そのためには、転職エージェントぜひ使うべきであると言うこともお伝えしました。
この記事を読んでいただいた先生が、労働条件に恵まれた職場で生き生きと働いて、家族や子供との時間も楽しく過ごせるようになっていただければ、著者としては幸いです。